ペット保険について
近年、ペットは家族の一員として考えられ、その飼育数は増加の一途を辿っています。それに伴い、ペット保険への加入も増えていますが、いざ加入しようとすると、様々な保険会社があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ペット保険を選ぶ際のポイントと、筆者がおすすめする5社のサービスを比較の観点を含めてご紹介します。
ペット保険の必要性
今日ではペットの家族化が進み、家族の一員として適切な医療を施すことも飼い主の責務として認識されるようになってきました。それに伴って、従来はペットに何かあってから獣医にかかるケースが多かったのが、小さな心配事がきっかけでも獣医にかかって予防することも一般的です。
あるペット保険会社の保険金請求実績でも、「通院:90%、入院:9%、手術:1%」と、通院による請求件数が圧倒的に多く、ペット保険の浸透によってさらにペットの寿命が伸び、共に過ごせる時間がより長くなる一つの要因としても期待されています。
ペット保険に加入するタイミング
ペット保険への加入時期が遅れてしまい、加入前にケガや病気をした場合、傷病によってはペット保険に加入できなくなり後悔するケースもあります。
経済面での負担を軽減し、ペットに十分な治療を受けさせたいと考えるのであれば、ペットが若く健康なうちの加入がおすすめです。特に下記に当てはまる飼い主さんはこの機会に情報収集を始めると良いでしょう。
- 初めてペットを向かい入れる、または飼い始めて間もない
- ペットには十分な治療を受けさせたい
- 何かあってからではなく、予防の観点でも健康に注意したい
- ペットのケガ・病気への出費に備えたい
- ペットがまだ病気になっていない
ペット保険を選ぶ際のポイント
ペット保険の契約引受けを行っている保険会社の数は2024年5月現在で20社近くのサービスがあり、多くの保険会社が参入しています。また、その多くがペット保険専業で保険サービスが提供されています。提供元には
- 補償内容: 病気や怪我による治療費だけでなく、第三者への損害賠償なども補償するかどうか確認しましょう。多くのプランは通院が含まれているかどうかでプランが分かれています。
- 保険料: 補償内容やペットの種類、年齢によって保険料は大きく異なります。複数の保険会社で比較検討しましょう。
- 免責額: 自己負担額となる免責額は、保険料だけでなく、いざというときの出費にも影響します。
- 通院回数制限: 通院回数に制限がある保険会社もありますので、注意が必要です。
- 付帯サービス: 一部の保険会社では、ペットホテルやトリミングなどの割引サービスが付帯されています。
ペットの健康を維持させるために食事も見直す(※PRが含まれます)
ペットの診療費は動物病院が自由に料金を設定できる自由診療のため、治療費は全額自己負担です。
何かあったときに保険に加入していると安心ですが、それ以前にペットが口にする食事も見直して健康に過ごすことができればさらに安心です。
普段、特段ペットの健康を考えずにペットフードを購入されている飼い主さんはペットの健康を考えるこのタイミングで是非食事も見直してみませんか?
創業30年以上で世界90カ国以上での販売実績を誇るカナダ発のペットフードブランド「アカナ・オリジン」
カナダ発のペットフードブランド「アカナ・オリジン」は人工的添加物不使用で専門医による健康面に配慮したフードが 幅広くラインナップされています。
ペット本来の食生活によりそった豊富な肉・たんぱく量が含まれたペットフードでペットにとっても、ペットと共に暮らす家族にとっても最高のフードをぜひお試しください。
厳選した国産肉を贅沢に使用したヒロミ家のドッグフード
動物性タンパク質には、ワンちゃんの筋肉や骨の形成、 被毛を美しく保つために必要な栄養素が含まれています。 愛犬家でも知られるタレントのヒロミ家でも愛用しているドッグフードです。
F//H FOODでは、上質な国産肉を厳選して使用。 また、低温乾燥で調理することで、消化吸収を助ける成分も維持します。 毎日食べるものだからこそ、安心安全・美味しさ・栄養バランスを 徹底的に追求し、作られたドッグフードです。
【グレインフリー】 本来肉食傾向のワンちゃんは穀物の消化が苦手です。 F//H FOODは穀物の代わりに国産のサツマイモなどを使用したり、 消化の良い動物性タンパク質の含有量を増やし、体に優しく栄養価の高いレシピを実現しました。
【ヒューマングレード】 F//H FOODは、大切な家族であるワンちゃんが一生健康で幸せに暮らせるように、 人間の食品と同じ衛生基準・管理基準でつくられた、 人間が食べても問題のないハイクオリティで安全なペットフードです。
おすすめペット保険5社比較
ここからは筆者が厳選する保険サービス5選に絞ってご紹介していきます。
「サービスの特徴」「補償範囲」「月々の保険料」に着目して比較していきます。
どうぶつ健保 (byアニコム損害保険株式会社)
サービスの特徴
- ペット保険シェアNo.1を誇る老舗のペット保険会社で、豊富なプランと充実した補償内容が魅力
- 「どうぶつ健康保険証」被保険者ペットに発行される保険証を窓口に提示するだけで、保険金の請求が完了し、支払いは自己負担分のみ
- 「腸内フローラ測定」や「どうぶつホットライン」など付帯サービスも充実
プランと補償内容
アニコム損害保険には、どうぶつ健保「ふぁみりぃ」「しにあ」「ぷち」の3つのプランがあります。
- どうぶつ健保 ふぁみりぃ: 通院、入院、手術を補償する、最もベーシックなプランです。その他にもご契約のどうぶつが他人に身体障害や財物損壊の被害を与え、法律上の損害賠償責任が生じた場合に最大で1,000万円まで補償が可能な「ペット賠償責任特約」の付帯もあります。加入は7歳11ヶ月までです。
- どうぶつ健保 しにあ: 通院は対象外となりますが、入院、手術、賠償責任特約が付帯するなど、充実したプランです。対象は8歳以上で加入の上限はありません。
- どうぶつ健保 ぷち: 入院、手術を補償する、ライトなプランです。保険料は「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の約1/3で気軽に加入でき、補償内容も「もしも」のケースに特化しており、高額な手術費用までカバーできます。
月々の保険料
基本保険料は、どうぶつの種類・品種・年齢により異なります。
ここでは参考として「ふぁみりぃ」70%プランの費用を掲載します。人気犬種のチワワがA、トイプードル、ミニチュアダックスフンドがB、ポメラニアンがCに分類されます。ペットのご家族がどのクラスに該当するのか事前に確認した上で申し込みをするようにしましょう。
どうぶつ健保は補償内容に関しても後述するサービスと比較しても同等の内容です。家族のどうぶつに何かあった際に窓口での支払い負担を最小限にしたい飼い主さんや、実績を重視したい飼い主さんにおすすめです。
さらに詳しく知りたい方は、アニコム損害保険公式サイトをご覧ください。
うちの子 (by アイペット損害保険株式会社)
サービスの特徴
- 年々契約件数が増加しており2023年10月には保有契約件数85万件突破し、第一生命HDグループで運営の質も安心
- スタンダードなプランでも12歳11か月までは新規加入OK
- 治療目的であれば全身麻酔下の歯科治療も補償対象(予防目的は不可)
- 契約者にはペットに関わる様々なサービスを受けられるクラブアイペットへの加入が付帯
プランと補償内容
- 「うちの子」: 手術、入院、通院を補償する、最も充実したプランです。
- 「うちの子ライト」: 手術、入院、を補償する、比較的安価なプランです。他社のお手軽プランと比較しても手術費用90%の補償額はかなり安心できる要素の一つです。
- 第三者賠償はオプション加入で500万円を限度に補償されます。
月々の保険料
「うちの子」でも、アニコム損害保険の「どうぶつ健保」同様に犬種と年齢によって保険料が変動します。犬種の分類はA,B,Cの3種類で、チワワ、トイプードルといった人気犬種はAに分類されます。
アニコム損害保険と比較しても、100円~200円ほど費用は低い印象です。
補償額には大きな差はないですが、犬種の分類によって保険料を事前に確認しましょう。
ちなみに猫ちゃんに品種による保険料の違いはありません。
公式ページを介したお見積りも可能です。
ペットの種類、品種、生年月日を入力すると画面上で保険料が表示されます。
「うちの子」も充実した補償を提供しており、実績を重視したい方にも十分にオススメできる保険です。ワンちゃんの場合だと新規で満12歳から加入できるため、年齢に応じてそろそろ加入を検討されている飼い主さんにもオススメです。
さらに詳しく知りたい方は、アイペット保険公式サイトをご覧ください。
げんきナンバーわんスリム (by ペット&ファミリー損害保険株式会社)
サービスの特徴
- 日本で初めてペット保険を作った会社を前身とする保険会社で、最も長くサービスを提供してきた信頼あり
- 10歳以上の保険料は据え置きなため、家計を圧迫することなくペットと安心して暮らせる
- 最善の治療が選択できるように、1回の手術あたりの金額制限、年間で補償対象となる治療の回数制限なし
- 保険への新規加入は7歳11ヶ月まで
- 窓口精算は不可で、一旦支払いを全額負担して後日に請求する必要があるため手続きが煩雑
プランと補償内容
プランは補償金額が異なる「プラン70」と「プラン50」のみの2種類で非常にシンプルです。
月々の保険料
ペットファミリー損害保険は、わんちゃんの年齢と体重(4区分)によって保険料が決定します。ここでは参考までに~7.2kgまでの小型犬での保険料を掲載します。
猫ちゃんについては体格の制限はありません。
年間で最大補償額以内であれば何度でも通院や、複数回の手術が必要なケースでも補償が可能になっているのは安心です。
一方で、最大補償額は「どうぶつ健保」や「うちの子」などの他サービスと比較すると低く設定されているため注意が必要です。大きな怪我や病気よりも日々の小さな心配事をカバーしたい飼い主さんにオススメです。
さらに詳しく知りたい方は、ペットファミリー損害保険公式サイトをご覧ください。
PS保険 (by ペットメディカルサポート株式会社)
サービス概要
- 補償金額は他社と比較すると見劣りはするが保険料は安価
- 100%補償プランや、車椅子保険、ペットセレモニー費用特約が付帯するなどきめ細やかなサービスで安心
- 保険への新規加入は8歳11ヶ月まで
- 補償対象外にされやすい歯科治療や脱臼まで補償
プランと補償内容
PS保険は3つの補償プランを用意し、ニーズに合った補償割合を選ぶことができます。どのプランに加入しても、限度日数や補償の限度金額は同じです。
- 基本プラン 50%
- 堅実プラン 70%
- 充実プラン 100%
補償内容 | 補償額 | 補償日数/回数 | 年間最大限度額 | 補償内容の詳細 |
通院補償 | 1日あたり10,000円 | 年間最大20日 | 年間最大200,000円 | 早期発見・早期治療にもつながります。動物病院での診察、検査、投薬などの費用を補償します。 |
入院補償 | 1日あたり20,000円 | 年間最大30日 | 年間最大600,000円 | 自宅でのご治療・療養が難しい場合も安心の入院補償です。動物病院に入院して治療に専念できます。 |
手術補償 | 1回あたり100,000円 | 年間最大2回 | 年間最大200,000円 | 突然の手術にも対応。安心してペットの治療に手術を選べます。 |
車椅子の補償 | 年間100,000円 | – | – | 事故などで歩行困難になったペットのために、車イスなどの費用を補償します。 |
ペットセレモニー費用特約 | 30,000円 | 1回 | – | 考えたくはありませんが、必ず訪れるお別れの時まで寄り添います。被保険者(お客様)が負担した火葬や棺、位牌やメモリアルプレートなどの費用を最大30,000円までお支払いします。 |
公式サイトの掲載情報を元に筆者が編集
月々の保険料
PS保険でも、他社保険料と同様に「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3区分に分類して保険料が決まります。猫ちゃんについては体格の制限はありません。
ここでは他サービスと比較しやすいように70%補償プランで掲載しています。
PS保険の特徴としては業界でも珍しい100%補償プランが用意されていることです。一日あたりの限度額はありますが、初めてペットを迎え入れるような飼い主さんには安心です。
さらに付帯サービスとして24時間365日経験豊富な獣医師による無料電話相談サービス「獣医師ダイヤル」を付帯サービスで提供しているため、ペットの行動が心配だったり、しつけのアドバイスを気軽に受けることができます。
注意しなければならないのは、保険金請求の流れで、窓口では一旦全額をお支払いの上で、後日インターネットまたはお電話にて手続きをする必要があります。
さらに詳しく知りたい方はPS保険公式サイトをご覧ください。
これだけペット (by PayPay保険サービス株式会社)
サービスの概要
PayPayからも少額で加入できるペット保険が提供されています。
PayPayほけんの特徴
- 加入から保険金請求まで一貫して使い慣れたPayPayアプリで完結!
- 時間外診療費も保証範囲
- 年間で補償される費用は少ない
プランと補償内容
「お手軽プラン」「基本プラン」「安心プラン」の3つでシンプルに分類されています。
基本プランでも入院・手術は70%まで補償されるのは嬉しいですね。
月々の保険料
わんちゃん(小型犬)の場合の保険料を掲載します。70%補償にあたる安心プランは¥1,850から加入が可能で若年齢の保険料は業界でも最安値で加入できるサービスの一つです。
「これだけペット」をオススメしたい方はやはりPayPayアプリに使い慣れていたり、PayPay経済圏で様々なサービスを契約されている方です。
保険料がPayPayで支払えるのはもちろん、加入もアプリで完結をします。
さらに保険加入でPayPayポイントが決済額の1%付与されるため、PayPayポイントを意識的に貯めている方もお得な気持ちになりながらペットの安心に寄り添えるサービスです。
ペット保険に特化しているわけではないので、他サービスと比較すると見劣りはしますが、保険料を考えると十分検討できるサービスかと思います。
まとめ
今回はペット保険についてまとめました。
ペット保険は、ペットの病気や怪我にかかった際の治療費を補償してくれる保険です。近年、ペットの医療技術が進歩し、治療費も高額化していることから、ペット保険への加入を検討する飼い主さんが増えています。
是非この機会にペット保険の加入を検討したり見直して、愛する家族のもしもの時に備える参考になれば幸いです!